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?W. 考察
三年生前期の学生に看護技術としての清拭を指導するにあたり、私達は学生が対象の年齢や疾患が健康回復に及ぼしている影響を判断して、患者のニードを考慮した方法を選択して実施できることが必要と考えた。
学ばせたい内容を明確にしておかなければ効果的な実習を行なわせることはできない。
しかし私達は要点・特徴・基本的などの抽象的な言葉で議論して、内容を明確にしないままで指導案に表現しようとしたので、学生の技術を具体的に評価できる内容の指導案が作れなかった。
そこでどうすれば具体的な指導案が作れるかということについて話し合った。
そして、指導者として学生の立場にたって望ましいと考えられる「A氏に対する前身清拭の計画案」を作る必要性に気付き、作成した。
その結果、?@どこに着目して指導すれば良いか具体的で?A評価基準が明確で?B実施後の課題をみつけやすい指導案が作成できたと考えた。

 

おわりに
実習指導案の作成過程を通じて、私達の看護に対する姿勢を振り返ることができた。
学生を理解することの大切さ、指導者自身の自己啓発の大切さを学ぶことができた。
指導案作成による学びを今後に生かしていきたい。

 

 

 

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